GoogleはユーザーのECデータを取れない、という誤解

グーグルゾンはやっぱり生まれる?――アマゾンや楽天に負けるGoogle
http://wiredvision.jp/blog/utada/200804/200804140800.html

週アスで毎回高い洞察を誇っている歌田さんのこのエントリは興味深い。
トランザクションと物流、ユーザーの嗜好情報を持っていることや、
アフィリエイトによる成果報酬型システムを持っているのはECの強みだ。

だがしかし、グーグルの弱みは、
「ユーザーの購買履歴を持っていないことだ」という考えを持っている人がいたら、
それは必ずしも正しくはないと思う。


Gmailを利用するユーザーが、アマゾンや楽天でモノを買ったら、
その注文確認メールはGmailにストアされる。
一般のユーザーは、注文確認メールやオークションなどの
取引に関するメールは普通削除しないで置いておく。

だからGoogleが本気になって調べようと思えば、amazon.comやrakuten.co.jp
からユーザーに送られたメールをいつでも調べることが、物理的にはできてしまう。
(もちろん倫理的な問題があるから、統計的なアプローチしかありえないと思うが)


もちろん、
アマゾンや楽天がそういった情報をメールで送るのを止めてしまう、
というリスクも十分ありえるので、なんともいえないけど。